2022年6月の法話です
コロナ禍が少々落ち着いてきたと思ったらロシアのウクライナ侵攻が始まり、心休まることのない毎日が続きます。これらのことは、もちろん私たちの人生の一部であり、私と切り離すことはできませんが、時には少し離れてストレスから解放される時間もお持ちくださいね。
さて、親鸞聖人のご誕生されました1173年平安末期は、源氏と平氏が
戦をしており多くのいのちが失われました。また鎌倉時代にかけては地震・洪水の地異気候変動により作物が不作のうえ疫病も流行って、食糧不足で重ねて多くの人々が亡くなりました。なんだか現代と似ていますね。
このような社会の中、親鸞聖人は「
生死出づべき
道「
恵信尼消息」聖典p811)」つまり、「私はなぜ生まれてきたのか・生きるとはどういうことなのか」を問われたのでした。親鸞聖人自ら問われたこの問いは、この私にとっても大変重要な問いです。「必ず死んでいくいのちを私はなぜ生きているのでしょうか」仏教の出発点でもあります。
親鸞聖人は、その問いの解決は南無阿弥陀仏(お念仏)しかないとお示しくださいました。さあ皆さま、人生の問いをどう解決されておられますか。わたくしと一緒に
仏法聴聞に励みましょう。
御笠組組長 西正寺 山内真隆